初心者向け技術情報(電気、電波、音波、磁界・磁力線)


電気とは何?
2012/04/29 15:24

電磁波ストーカー被害者の方への参考として基本からある程度の応用までの解説1
その1
電気とは何でしょう?

一般的にあらゆる物質に含まれる電子と呼ばれる極めてちいさな粒のことを言うようです。
この電子の流れが電流と言われます。
ただ、いわゆる電流の方向とこの電子の流れる方向は逆向きです。昔の人がそう考えて決めてしまったので、今でもそうなっています。

二つのものを比べたとき、相手に対して電子が多い状態をマイナスといい、逆に電子が足りない状態をプラスといいます。

つまり、もしこの状態の二つの間に電子の移動が起きると、マイナスになっているものからプラスになっているものに電子が移るわけです。

これは見かけ上、プラスからマイナスへ電気が流れることになります。


①用語:
ボルト[V]:電圧の単位、おおざっぱに言って電気を流そうとする圧力のこと。
プラスの電圧が掛かっていたら、より低いプラスの電圧が掛かっている方向に電気は流れようとするし、さらにはプラスの電圧が掛かっているところからは、マイナス方向に流れようとします。

もちろん、マイナスの低い電圧のところからはより高いマイナスの電圧が掛かっているところに流れようとします。

一例としては・・・・
単三乾電池1本ではおよそ1.5ボルト、家庭用コンセントにはおよそ100ボルト、マイクロホン単体が音声によって発生する電圧がおよそ1ミリボルト・・・・。

アンペア[A]:電流の単位、流れている電気の量のこと。
簡単にいうと、電子の移動した量のことです。


ポケットライトの電球が点いているときは0.3アンペアほど、一般家庭の電気炊飯器がご飯を炊いているとき6アンペアほど、小型電気自動車の走行用モーターには平地を走っているとき30アンペアほど、雷さまが地面に落ちると1000~10万アンペアほど。

オーム[Ω]:抵抗の単位、電気の流れにくさ・流すまいとする反発力。
実際には電子が流れるとき障害になる大きさのことです。

*この3つの単位の間にはV=A*Ωという関係があります。

例えば、単三電池2本で小さな電球を点ける懐中電灯があったとします。
スイッチを入れると1.5V*2=3Vの電圧が電球に加わります。
このとき電球に0.3A流れていたら、この電球は3[V]÷0.3[A]=10{Ω}で、10オームの抵抗(抵抗値)だったということが言えます。

これが「オームの法則」と言われているものです。


ミリ(m)は1000分の1、キロ(k)は1000倍を表わします。
また、マイクロ(μ)は100万分の1、メガ(M)は100万倍を言います。


ワット[W]:電力の単位です。電気のちから強さ=仕事量を言います。

関係はボルト(V)*アンペア(A)=ワット(W)

先ほどの懐中電灯は3Vを電球に加えて0.3A流れたのですから3(V)*0.3(A)=0.9(W)となります。
よって、この電球は0.9(W)の仕事をしていた・・・光と熱を出していたということです。もちろんその源は2本の乾電池からです。


ワット時=ワットアワー(Wh)はワットと時間を掛けたもので、どれだけの電力がどのくらいの時間続いたかを表わします。

100ワットの電球が灯っている時間が10時間続いたら、それは100(W)*10(h)=1000(Wh)となります。
1000ワットの電球が1時間灯っていても同じ1000(Wh)です。

さて、どんなに高い電圧でも抵抗値が高いものには電流は少ししか流せません。

たとえば、100Vの電池があったとして、100Ωには1アンペア流せますが、1000オームだったら0.1アンペアしか流れないということになります。

冬場にドアノブなどを触るとパチッと放電していやな思いをするあの静電気ですが、ドアノブがもしプラスチックなどの抵抗値が高い物だったらほとんど電流が流れませんから放電は起きないでしょう。
金属は抵抗値が低いのでいきなり大きな(といっても数ミリアンペア)電流が流れて痛みを感じるわけです。
この様にたとえ電圧は低くても金属のように抵抗値が低いと大きな電流が流れますし、逆に電圧が高くても抵抗値が高いものには電流は流れにくいと言えます。

人体は、体内の血液など比較的電気を通しやすいのでいわば低い抵抗なのですが、皮膚は乾いているときには結構高い抵抗値を示します。

若い人ほど皮膚に水分が多くて見かけ上抵抗値は低くなります。

また、皮膚にはあちこちに「経絡」あるいは「ツボ」という特異点があり、ここはほかに比べて抵抗が低いようです。


電気に関係する説明
2012/04/29 15:54

.電磁波ストーカー被害者の方への参考として基本からある程度の応用までの解説1、
その2

今回は電気の性質のひとつとして、直流と交流について解説したいと思います。

①直流(DC)とは・・・電流の流れる向きが変わらない状態を言います。

 流れる向きが変わらなければ、流れる量(大きさ)が変わってもやはり直流と言います。

 例えば、ポータブルラジオやポケットライトに使う単三乾電池などの電池はラジオを聞いていたりライトを点けていたりする間は、つねに電池から電流が流れ出してい
ますが、この電流の向きはつねに一方向だけです。

 ラジオの音量を大きくしたりすると流れ出す電流の大きさが大きくはなりますが、流れ出す方向は一定です。

 こういう流れの向きが同じ流れ方を「直流(DC)」と言います。

 とくに電流を言うときは「直流電流(DC電流)」といい、直流を流している電圧のことを言うときは「直流電圧(DC電圧)」と言います。

 直流に関することを言うときはその極性を意識しなければいけません。
 つまり電流の方向、あるいは電圧の向きがプラス(正)なのかマイナス(負)なのかは大切なことなのです。

 よく、ポータブルラジオの電池の向きを入れ違えると故障しますよと注意書きがしてあると思いますが、まさにこの電流の流れる向き=極性のことなのです。


②交流(AC)とは・・・電流の流れる向きが変わり続ける状態を言います。

 直流電流がなにかの都合で一回だけ切り替わって逆に流れたときは交流とはいいません。
 変わり続ける性質があるときだけ、「交流」といいます。

 例えば、家庭用コンセントにはふつう100V前後の電圧が供給されています。
 ここに電気スタンドなどの器具をつないで点灯させたとしましょう。

 コンセントの中の端子のひとつからコードを通して電気スタンドに電流がながれます。
 その電流はランプを通ってそのランプを点します。そしてまた別のコードをとおり、コンセントの中のもう一方の端子から屋内配線へと戻っていきます。

 このつながりは間違いではないのですが、実際の電気の流れを言うには少し正しくありません。

 正しくないのはこの電気の流れる向きです。

 ある一瞬は説明したとおりの向きに電流が流れるのですが、ほんの僅か後にはそれと逆向きに流れるようになるのです。

 またさらにしばらく後にはまた逆、つまりもとの向きに流れています。

 このように、家庭用コンセントから使っている電気は時々刻々と流れる向きが逆転し続けているのです。

 このような性質を「交流(AC)」といいます。

 交流の一番の特徴である電流の向き(あるいは電圧の向き)が一定時間に何回入れ変わるかを表す言葉が「周波数(ヘルツ=Hz)」です。

 なお、周波数は通常、1秒間あたりの入れ替わりの周期を言います。
 なので入れ替わりが2回起きて元に戻ることになり、これが1周期になります。

 たとえば家庭用コンセントに来ている電力会社の電気は中部地方を挟んで東側が50ヘルツ、西側が60ヘルツになっています。

 関東地方ですと東側ですから50ヘルツ・・・つまり1秒間に100回切り替わっています。

 電流の向きが時間とともに変わるのですから、電圧の向きもやはりそれとともに変わっています。 

 呼び方は直流のときと同じで、「交流電圧」「交流電流」といいます。

 この交流の電圧や電流の大きさを表す数字には注意が必要です。

 つまり、時々刻々と電流や電圧の向きが変わるということはあるときは0になる瞬間があるということなのです。

 もしそのときに電流を測っていたら「電流は流れていなかった」と間違えるおそれがあります。
 しかし実際には電気スタンドのランプは灯り、テレビは放送を受信しているのです。
 それはある程度長い時間の電圧電流を測ると正しく測れるようになります。

 交流の電圧電流の大きさを測定するときはこのことを覚えていてください。

 周波数の場合も呼び方は同じです。
  1000Hz=1kHz(1キロヘルツ)
  1000kHz=1MHz(1メガヘルツ)
  1000MHz=1GHz(1ギガヘルツ)・・・
 

交流の性質①

電流の向きが時間の経過とともに入れ替わる性質の電気を交流と呼びます。
電流に着目したときは交流電流、電圧に着目したときは交流電圧といいます。

交流電気の代表である家庭用電気の説明をします。

家庭の壁のコンセントには普通の電気器具向けに100ボルトの配線がされています。
すこし大型のエアコンや業務用冷蔵庫など幾分電気を食うものには200ボルトが配線されています。

この電灯線の配線はどこから来ているのでしょうか?

コンセントから逆に配線を辿ると、屋内にある分電盤に行き着きます。
この中はブレーカーと呼ばれる電流制限器を通っています。
ブレーカーは電流がある一定の値を超えると自動的に回路を遮断して、配線や器具にダメージが出ないようにしているものです。
ひとつのコンセントから電気をとりすぎると、よくパチンと音がして切れてしまいますね。
これは一部分の屋内配線やコンセント器具に電気が流れすぎて過熱したりする危険を避ける措置なのです。

集中しないように分散するか、配線自体を強くする工事を電気屋さんにしてもらえばもっと電気を使えるようになります。
もっとも、電気会社との契約アンペアの制限もありますので、いちどきにはそれ以下でしか使うことはできません。

屋内の分電盤は屋外(屋内のこともある)の電気メーター(一般的には円盤が回転するタイプ)で課金カウンターに繋がっています。
ここからは最寄の電柱もしくはマンションなどでは配電装置(キュビクルと呼ばれている)から来ています。

電柱上には金属製の箱に入った柱上トランスで、マンションなどは配電装置内の変圧器で高電圧から家庭用の100ボルト、または200ボルトに変換(変圧と言います)されています。

この先は電柱の上を通って、変電所から来ています。
変電所には高圧送電線により発電所から電気が供給されます。

日本ではこれら配電システムはいくつかの電力会社が管理運営をしています。


電磁波(でんじは=電波)とは、
空間の電場と磁場の変化によって形成された波(波動)のことである。
電界と磁界がお互いの電磁誘導によって交互に相手を発生させあうことで、空間そのものが振動する状態が生まれて、この電磁場の周期的な変動が周囲の空間に横波となって伝播していく、エネルギーの放射現象の一種である。そのため、電磁放射とも呼ばれている。

空間そのものがエネルギーを持って振動する、という現象であるため、波を伝える媒体となる物質(媒質)が何も存在しない真空中でも伝わっていくと考えられている。電磁波の電界と磁界が発生する振動方向はお互いに直角であり、また電磁波の進行方向もこれと直角である。基本的には空間中を直進する(中略)・・・・

真空中を伝播する電磁波の速度は、観測者がどのような方向に、どのような速度で動きながら測定したとしても、一定の値 299,792,458 m/s(約30万キロメートル毎秒)になることが様々な実験により確かめられており、このため真空中の光速度と呼ばれて、最も重要な物理定数のひとつになっている。(中略)・・・・

電磁波は波長によって様々な分類がされており、波長の長い方から電波・光・X線・ガンマ線などと呼ばれる。

電波
周波数が 3 THz(テラヘルツ) 以下(下限の周波数は規定されていない)の電磁波を指し、さらに波長域によって低周波・超長波・長波・中波・短波・超短波・マイクロ波と細分化される。(中略)

電磁波は波長によって様々な特徴をもつ。

最も波長の長い電波は、進行方向に多少の障害物があっても進行することができる。このため、通信や放送などの長距離の情報送信に使用されることが多い。テレビやラジオ、携帯電話などが代表的である。

wikipediaより引用

注)電波法の規定とは幾分異なるところがあります。


重要な点

・電磁波(でんじは)とは、空間の電場と磁場の変化によって形成されたエネルギー波(波動)のこと。
・電磁波はそれ自体がエネルギーなので、宇宙空間など真空中でも伝送される。
・人体を通過しやすい周波数帯は200MHz~5GHz程度、これ以上高い周波数は人体深くへは侵入しにくくなる。
・電子レンジに使われている周波数は2.45GHz。
・ケイタイ電話に使われている周波数帯は800MHz帯、900MHz帯、1500MHz帯、1900MHz帯など
・音声や映像などの情報を電波に乗せることを「変調」といい、逆に変調されている電波から取り出すことを「復調」という。
・変調の仕方によっての方式:AM(振幅変調)、FM(周波数変調)など。他にPCM(パルスコード変調)、PWM(パルス幅変調)などがある。またケイタイ電話に使われるSS方式(スペクトラム拡散通信)という方式もある。
・周波数ホッピング(FH)は、周波数を一定の規則に従い高速に切り替え、送受信機間で通信を行う、スペクトラム拡散の一方式。
 周波数ホッピング・スペクトラム拡散(FHSS)とも言う。

 送信側と受信側でホッピング・シーケンスやホッピング・パターンと呼ぶ一定の規則を規定し、それに従って一定の通信帯域の中で高速に通信周波数を切り替えて、通信を行う。
 ホップする周波数をホッピング・チャンネルと呼び、これが多いほど妨害・干渉・傍受に強くなる。
 ホッピング・チャンネルの一部にノイズが局在した場合でも、高速に周波数切替するおかげで実際に妨害を受ける確率は低減される。
 よってノイズに強いとされ、またホッピング・シーケンスが分からなければ通信を傍受しにくいため、ある程度は通信の秘匿性にも優れているとされる。
 つまりケイタイ電話のシステムは電波自体をキャッチしても内容は聞き取られない。
・ケイタイ電話など移動体に使われる通信は「セルラー方式」と呼ばれ、3km四方ほどの通信エリア(セルと呼ぶ)を升目にしてブロック分けし各々に通信基地局を設け、電話機が移動するにつれ担当するブロックを次々切り替えて通信が途切れないようにした通信方式。
・電磁波の放射には偏波面があり同じ偏波面同士がもっともよい効率で伝送できる。
・電磁波の放射、受信には「アンテナ」が使われるが、見掛けはアンテナらしくないものもアンテナの作用をする。
・フレイ効果(マイクロ波聴覚効果)・・・WHO資料より

普通の聴覚を持つ人は200 MHz から6.5 GHzまでの周波数の高周波電磁パルスを聴くことができました。これをマイクロ波聴覚効果といいます。高周波電磁パルスの特性によって、ザーザー、カチカチ、シューシュー、ポンポンなどそれは様々な音に説明されています。

(単純なフレイ効果はたとえ音声を伝送できたとしても、電磁波が届く範囲にいる人には全員に同じ内容が聞えてしまいます)


家庭用配電のしくみ
家庭用電灯線には100Vが多く使われていますが、強い電力を使うIH調理器やエアコンなどに200Vを供給されている家庭もあります。
それぞれ単相100Vとか単相200Vとか呼ばれています。

実は100Vはこの200Vを2つに分割して使っています。
100Vプラス100Vで200Vというわけですね。
家庭の配電盤に3本線が来ているのは、200Vとその分割点の3本なんです。
分割点を中性点もしくは「N」と普通呼んでいます。ニュートラルのことです。

その中性点は電柱の上の変圧トランス(変圧器)で作られているのです。
マンションなど大きいビルでは変電装置(キュビクルなどと呼ばれています)で専用に変換されます。
これらの変圧トランスのところで中性点を大地にアースしています。
柱上トランスが乗っかっている電柱をよくみると、アース線が電柱に沿わしてあるのがわかります。
これは万が一トランスが故障しても、トランスに入ってくる高電圧の3300~6600Vが家庭に流れ込まないように配慮してあるのです。

家庭にはこの3本線で供給してあるんですが、100Vしか使わないお宅にはその内、中性点と片側の100Vのみの2本が配電されています。
中性点から引いてある線のことを「N」、100V側2つの線はそれぞれ「L1」「L2」と呼んでいます。

中性点は変圧トランスのところでアースしてあるんですから、その先の家庭の配電盤では、アースとの間での電圧は出ないはずなんですが実際に測ると10Vくらいあります。

このほか、「動力」と呼ばれている「三相電力」の仕組みもあります。もっぱら工場など強い電力の必要な装置に供給するための仕組みです。



音波とは
空気中を伝わる空気分子の振動の波(粗密波)をいう。水や金属など物質中も振動として伝わる。
空気中では毎秒およそ330mで伝わる。
距離が離れるに従い減衰する。周波数が高いほど減衰率が高まる。
密度の違いが大きい物体表面では反射がおこる。
耳で聞ける周波数帯域はおよそ20Hz~20kHz、加齢とともに狭くなる。
二つの周波数の異なる音波を合成すると、和と差の周波数のうなり音波が出来る(周波数ヘテロダイン)。
超音波とは耳で聞える上限を超えた周波数の音波のこと。実際には20kHz以上の音波を指す。
超音波は本来、人の耳では聞き取ることが出来ないが、一定の法則で空気分子を振動させると、空気分子がひずみをおこし、人の聞ける周波数に変換される。
超音波を普通の音声などで加工(振幅変調)してたくさんのスピーカーを同時に鳴らすと、たいへんに狭い範囲でしか聞けなくなる(指向性が強くなる)ようにできる。これをパラメトリックスピーカーシステムという。


磁界・磁力線について
磁束の強さはテスラ(T)と呼ばれ Wb/m2(ウェーバー・パー・平方メートル) という単位で表す。
日本でのおおよその地磁気の強さは、約46,000nT(ナノ・テスラ)である。
1mG(ミリ・ガウス)=0.1μT(マイクロ・テスラ)
G(ガウス)は磁束密度のことで、 1 T(テスラ)= 10000 G(ガウス)
ガウスは「磁石の強さ」を表す単位として広く知られていたが、現在はテスラに統一されつつある。

以上