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聴覚刺激信号受信機(ASSR)の同調ダイヤルの操作方法について(同調ダイヤルつきの機種のみ)

Toshiba Digital Camera
  • 同調ダイヤルはオシロスコープが無いとき、機器単体でも受信した信号が「聴覚刺激信号」の特徴があるか判断できるようにつけたものです。
    いま、探している信号が下記のような信号であったなら、この写真の横軸(左右)はラジオのダイヤル目盛りに相当します。
    そして、縦軸(上方向)ほど成分が多いことを意味します。
  • つまり、ダイヤルが一番左にあるときは周波数が一番低いことを表しますがそのときの成分の大きさがメーターの針の振れの強さになります。
    ダイヤルをゆっくり回していくと受信している信号の中の成分が回転に従ってメーターの針の振れ方に反映します。
    ですから、ダイヤル目盛りのある周波数たとえば、850Hz付近で針が強く振れるのであれば、その周波数の成分が多いと言うことを示します。
  • ちなみに、実際にダイヤルを回してみると、メーターの針が強く振れる周波数はダイヤル目盛りの何か所もあることがわかるでしょう。
    その周波数が上のグラフの中の縦棒が飛び出しているかのような「とげ」と周波数が一致することがわかります。こういう特に強く受信できる周波数が規則正しく何か所もあると分かれば、その時受信している信号は、「聴覚刺激信号」である疑いが強いと言えると思います。ICレコーダーやパソコンで録音して保存することをお勧めします。できたら、加害者が脅迫めいたことを言っているときがいいでしょう。
  • この受信機はAM中波放送ラジオ・・・デジタル表示ではなく昔のダイヤル板の中で周波数示す針が左右に動くやつ・・・に似ています。
    ただ、周波数がうんと低く400ヘルツから2キロヘルツくらいの範囲を受信します。
    空間で飛び交っている関係しそうな電気信号は、およそ250ヘルツくらいから5キロヘルツほどの範囲だと観測されます。
    常識で言えば、このくらいの周波数で、しかもおそらく全国の被害者宅の近くで、こんな奇妙な電気信号が検知されることは異常であると言えます。
    これこそが、この犯罪の被害者に加害者からの音声を送る手段の一つであると考えていいと思います。
    この信号は内耳の感度を高める作用があるようです。
    それは被害者が簡単な実験で確かめることができます。
  • 周波数を連続的にダイヤルなどで変えることができる「低周波発振器」と、小型のスピーカー(ボックスに入っているもの)を使います。それを発振器に配線します。
  • 発振器から周波数1キロヘルツ程度の正弦波でごく弱い信号を出します。スピーカーが小さく鳴るでしょう。この信号音を周波数ダイヤルをゆっくり回して変えてみます。その時、聴こえる音量の変化に注意をします。音が大きく聞こえたり、小さくなったりするのが分かると思います。その大きく聞こえる周波数が、上記の周波数分布グラフで櫛の歯状に縦線が見える周波数と一致しているのが分かると思います。さらに発振器の周波数を上げ下げしてみるとそういう音が大きく聞こえたり小さくなったりするポイントがいくつもあることに気づくと思います。この大きく聞こえる周波数が「聴覚刺激」を受けている信号周波数に他なりません。
  • この実験をするときは、精神が集中できるよう部屋の中でほかの音を出さないでなるべく静かな場所でやってください。
  • この実験の前に、聴覚刺激信号自体の存在を確認してから行ってください。
  • スピーカーから出す音は小さい方が良いようです。
  • 出きるだけ良質のスピーカーで実験してください。500ヘルツ以下や5キロヘルツ以上はスピーカーの特性が影響しますのでその範囲で行ってください。数か所以上で耳の感度の上がり下がりを確認できるでしょう。
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